ぐぎぎ

今更ながらご心配頂いた方ありがとうございます。
恥ずかしながら生きてます。どうもすみません。


震災後一発目にこんなことを書くのもあれだけど、あまりにもあれだったから記録として残しておく。


「3月にうちらが運んだ飲料水って市役所の倉庫にあるんでしょ?」
「あるよ。」
「くれよ。」
「なんで?」
「○○○町で飲料水がなくて川の水とか井戸水飲んでるらしく、最近腹を壊す子どもとか老人が多いって話なんだけど。」
「へえ、それはかわいそうに。」
「だからくれよ。うちらで配ってくるから。」
「こっちで貰ったものだからだめだよ。今は普通に通水できてるけど、いつまた地震来るかわからないし。」
「いつくるかわからないんでしょ?○○○町の人たちは今飲料水がないんだよ。」
「それはそうだけど、市民の為の水を確保しとかないと。それに○○○町役場からそこまでの依頼されてないし。」
「○○○町役場からは何を依頼されてるの?」
「物資の提供と給水車を出してくれってこと。」
「それはどこに持って行くの?」
「○○○○○アリーナ。」
「○○○○○アリーナに持って行って終わり?」
「そう。」
「そこから先の避難所に物資が届いてないんだけど。」
「それは○○○町役場で考えることだから。」
「あーそう。」
「うちの市で口出せることじゃないから。」
「それはそうかもしれないけど。」
給水車だって○○○町役場から指示された避難所にしか出せないし。直接○○○町役場と話してよ。」
「してるよ。町で指定した避難所に持って行くのはいいけど、個人に配るのはだめだって言われたんだよ。」
「まあ行政ってそういうもんだから。三浦さんもわかるでしょ。」
「わかるよ。わかった上でお願いしてるんだよ。」
「まあでも前例ないしね。」
「前例なんかあるわけないでしょ。ないなら作ればいいだけじゃん。」
「無理なの知ってていじめないでよ。」
「じゃあさ、うちらで勝手に水配るから市の給水車貸してくんない?」
「うちの市の名前入ってるからまずいでしょ。」
「いや別に市でやる事業じゃないでしょ。市ではうちの団体に車貸すだけ。」
「でも○○○町役場の人がその給水車見たら何勝手にやってんのってなるし。」
「じゃあさ、ビニールのタンクだけ貸してよ。市の名前入ってないやつあるでしょ。」
「あるけど…。」
「貸して。」
「上が何て言うか…。」
「俺の説明で状況わかったよね?」
「わかるよ。気持ちもわかる。個人的には何とかしてあげたいけど。」
「迷惑掛けないから。うちの団体が勝手にやったことだから。」
「期待をさせたら悪いからはっきり言うけど上を口説く自信はない。」
「じゃあさ、○○○町役場に話通してもらえない?」
「それもちょっと…。何回も言うようであれだけどうちの市で口出すことじゃないから。」
「市長も○○○町に対して全面的に支援するって言ってたでしょ。」
「言ってたね。」
「全面的ってのは○○○町役場から言われたことはやりますよってこと?」
「うんまあ。わかるでしょ、うちの市の立場も。」
「この話を聞いた上で市として何ならできる?いい案はない?」
「○○○役場にこういう話がありましたよって伝えることしか…。」
「それだけ?」
「今のところは。」
「わかった。こっちはこっちで方法考えるから何かいい案があったら電話して。」



で、バッジを使って圧力掛けようかなとも思ったけど、考えた結果行政には頼らずに自前でやることに決定。
早速某ルートに投げ掛けたら、たったの2時間で段ボール枠付きの簡易水タンク(10L)×500を確保。
更にホース付き500Lタンク×5と4連蛇口付き300Lタンク×1も何とかなりそう。(交渉中)
つーわけで、とりあえず明日簡易水タンクを頂きに仙台へ行ってきます。
官には官の、民には民の支援の仕方があるのはわかる。
わかるけどもだ。何が大切なのかを見失ってはいけないと思う。